携帯電話だけじゃないの?自宅固定インターネット回線にも通信制限!プロバイダの一斉乗り換え始まる?
2016/06/24
今や、自宅でもインターネットを使用している人は珍しくなく、むしろ当たり前のことになっています。
パソコンの利用はもちろんのこと、スマホも自宅Wi-Fiで使用するという人も増えていますよね。
すっかり生活に欠かせなくなったインターネットだからこそ、料金や回線スピードの見直しは常に知っておきたいものです。
今回はなんでも、自宅の固定ネット回線まで通信速度制限がかかるんだとか?
そりゃないよ~って感じですが、実際のところどうなんでしょうか?
もし自宅ネット回線まで制限をかけられるようなことが起これば、そんなプロバイダは一斉に乗り換えが始まりそうです。
今回は、NTT Comで始まった回線通信速度制限の気になるところをピックアップしてみました。
誤解されやすい点もありましたので、注意してみて下さい。
携帯だけじゃない!自宅固定回線の速度制限発動!
仕事やプライベートでインターネットを使い、普段まったく利用使用していないという人の方が珍しいほどではないでしょうか。
特に携帯電話やスマートフォンの出現によって、あっという間に個人レベルでの利用が広がっていきました。
そのため、インターネット回線を提供している大手NTT Comでは、自宅の固定回線の通信速度制限を設けようとしている旨が発表されています。
これまでも一時的な通信量の制限はあった
自宅固定回線の速度制限が発表されたのは、NTT Comが提供しているプロパイダであるOCNにおいてです。
これまでもNTT Comでは、加速するインターネット利用や利用者の増加に合せて、設備投資を行ってきました。
しかし、さらに動画などのデータ量が多いコンテンツが増えてきていることと、そのようなコンテンツに利用者が集中しているために通信速度が低下していたのです。
これまでも、一日あたり30GB以上のデータを送信している個人や企業に通信量の制限がかかっていました。
しかし、新たに制限を設けることで従来の通信量制限は廃止になる予定であるということです。
誤解してない?通信量制限と通信速度制限
注意するポイントとしては、この通信速度制限というのは、携帯電話にある5Gとか7Gの通信量制限とは異なるということです。
例えばスマホのデータ通信量の料金プランが月に7Gだとしたら、それを超えると通信速度制限(128kbps)がかかって、容量を追加購入しないとまともに使えなくなってしまいます。
しかし自宅ネット回線は、あくまでも通信量は使い放題での通信速度制限ですので、誤解のないようにしましょう。
それこそ、もし自宅の固定回線に通信量制限がかかったら大炎上ですよね。動画を観たりオンラインゲームをする人はあっという間に使えなくなります。
そんな日が来ないことを願いたいものです。
回線速度制限は2016年6月から
NTT Comが発表した内容によりますと、混雑が発生すると通信量が多いプロパイダから順に速度制限を加えていくというものです。
この制限は2016年6月1日から適用される予定ということで、対象サービスも発表されていて、以下の通りです。
- 「OCN 光」
- 「OCN 光 with フレッツ」
- 「OCN 光 『フレッツ』」
- 「OCN for ドコモ光」
- 「OCN 光」
- 「OCN 光 『フレッツ』」
- 「OCN 光サービス(F)」
- 「OCNバーチャルコネクトサービス」
NTT Comサイドによりますと、この制限は回線を使用する人への公平性を保つための処置であるというのです。
OCNが管理しているプロパイダは、1つの設備で複数の家庭や企業の回線を受け持っているので、混雑が起こると通信量が多い回線から順に通信速度を他の回線と同水準まで一時制限します。
早くも不満の声が続出!
このNTT Comの発表を受けて、早くもインターネット上ではユーザーから不満の声が続出しています。
- 「え?!ウチもOCNなんだけど!」
- 「これは、乗り換え検討か?!」
- 「OCNだけじゃなくて、他のプロバイダも制限が出てきそう…」
…などなど、OCNへの不満や他社への乗り換えを検討するものの、他社もまた制限が導入されるのではないかといった予測も飛び交っています。
今やスマートフォンだけでなく、パソコンで高画質な動画を見るのは当りまえ。オンラインゲームなどの普及によって個人でもどんどんデータ通信量を消費している状態です。
ヘビーユーザーは常に快適な通信環境を追い求めていましたが、携帯と同じように通信制限が当たり前になってくるのも時間の問題かもしれませんね。
しかし、なかには上記で説明した通信量制限だと誤解している人もまた多いようです。
制限回避のためにプロパイダを乗り換える!?
速度制限とはいえ、日常的にオンラインゲームや動画の閲覧、自宅でネット事業をしている人や投資家などのヘビーユーザーにとってはダメージが大きいかもしれません。
ここでユーザーが考えることは、プロパイダの乗り換えではないでしょうか。今、通信制限を発表しているのはNTT ComのOCNだけですから、思い切ってプロパイダを乗り換えてしまおうというものです。
調べてみると、インターネットが普及しているだけあって実に様々なプロパイダが用意されています。少し前までは、住宅事情に左右されることの多かったプロパイダですが、今はさほどその障害は少ないようです。
料金体系と合せて、今一度プロパイダを見直してみる良いタイミングかもしれません。
用途別にプロパイダを検討してみる
プロパイダも、実にさまざま出てきたと書きましたが、その内容は目的や用途に合わせて選ぶことを基準にすると選びやすいのではないでしょうか。
そもそも、NTT Comによる制限の発表は「混雑時」とあるのみで、ハッキリとした基準がまだ設けられていません。
容量の大きい動画コンテンツやオンラインゲームが増えてきたことがあげられていますが、そもそも通信制限を気にする人はインターネットの利用頻度が多い人なのではないでしょうか。
そうした人向けに、「通信制限なし」「夜間でも速度が安定している」といった特徴があるプロパイダもあります。
また、単にネット検索やオンラインニュースなどを読むだけという人は、速度制限があまり気にならないという場合もあるかもしれません。
乗り換えに工事は不要
今回は、すでにフレッツ光をご利用になっている方のプロパイダ(OCN)の乗り換えなので、NTT東日本、NTT西日本が対象となります。
回線はそのままでプロパイダの変更を行うだけですから、特に大がかりな工事は不要です。
ほとんどがオンライン上や書類での手続きになりますから、工事のために立ち会いが必要となることはありません。
さらに、ご自分で難しい配線を行うこともありませんので安心してください。
面倒な手続きも必要ありません
乗り換え先のプロパイダを選んだら、現在契約を行っているプロパイダの解約手続きを行います。この際、注意したいのは解約金やNTT Comのインターネット回線の確認です。
解約を行うのはプロパイダであって、インターネット回線ではありませんから注意しましょう。
新しいプロパイダを申し込んだら、郵送やFAX、メールなどでインターネットの接続変更のお知らせが届きます。
書かれている手順に従って、新しいプロパイダの接続を行えば完了です。
同じ月のうちに解約と契約を行った場合、二つのプロパイダのどちらからでもインターネットに接続可能になることもあります。
翌月になると新しいプロパイダ一本となり、当然ながら料金の支払い先も変更となります。
インターネットを使用できない日は発生しない
プロパイダの乗り換えによって、一時的にでもインターネットが使用できないと困る人も多いと思います。
しかし、安心してください。先にも述べましたがインターネットが使用できなくなるどころか、プロパイダが重複する期間が出てくるほどです。
回線工事の場合は、うまくタイミングを合わせないとインターネットが使えない日が出てしまいますが、プロバイダの乗り換えは問題ありません。
日常のインターネット生活には支障が出ることなく、簡単にプロパイダの乗り換えは行うことができるのです。
さらに、NTT Comのホームページで対応プロパイダを確認することで、現在のメールアドレスを変更することなく継続して使用することができます。
また、今後の引越しやインターネットの使用状況によってプロパイダを変更する必要も出てくるかもしれません。
そんなときに乗り換えができることや手続きの流れを知っておくだけでもスムーズに対応することができるので、ぜひ覚えておきましょう。
個人的に今一番おすすめできるネット回線はSo-netのNUROです。何が凄いのかというのはこちらの記事も参考にしてみて下さい。
まとめ
NTT Comの発表がありましたが、実際に制限が発動されるまでにはもう少し時間があります。今後、どのような通信状況で制限がかかるのか具体的な発表もあるかもしれません。
度々繰り返しますが、今回は携帯電話のような通信量制限ではなく、あくまでも通信速度制限です。
それなので自宅の固定ネット回線が使い放題であることには変わりはなく、その上で混雑時のみ速度が落ちる可能性があるということです。
NTT Comの発表は、「混雑時に他の回線と同じ速度まで一時的に制限する」ですから、混雑時とは夜間や週末が予想されます。
また、オンラインゲームや動画サイトを頻繁に利用しているという人にとっては快適な環境ではなくなる可能性が高いですね。
この機会に自分のインターネット利用状況を見直してみて、改めてプロパイダの乗り換えを行うのも良いでしょうし、利用時間を変更して回線の混雑を避けるという手段もあります。
これからは、プロパイダの変化と自身のインターネット利用を見極めて対応していくことが大切になりそうです。
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