対人恐怖症になっちゃうよ?もう「人に好かれること」ばかりを気にしない!
2016/03/30
「誰からも好かれる人になりたい」と願うのは、人間の心理として当然ですが、そればかりを意識し過ぎると心が追いつめられて苦しくなってきますよね。
人に好かれることは、自分の生活や対人関係を良好に保ちたいからのはずなのに、人に嫌われるのを怖がるあまりに人と過ごすのが苦手になってしまったというのでは本末転倒です。
そのまま続けていると、人に会うのも会話するのも苦痛という対人恐怖症になる可能性も…
誰からも好かれる人になりたいという『自意識にとらわれた価値観』をちょっと解放し、楽しい対人関係を取り戻してみませんか?
「人に好かれたい」に隠された心理
人に好かれたいと願うことは誰しもありますが、その度合いには大きな個人差があります。
どのような要素によって異なってくるのでしょうか。
「人に好かれたい」は一体「誰」に好かれたい?
人に好かれたいのは自然の心理と書きましたが、その対象によって話は大きく違います。まずは、「誰」に好かれたいと願っているかです。
ここで一度整理してみましょう。
- 恋人、親友、家族などごく密接な人
- 主に職場、学校、地域など生活の中心となる場の人
- 好みの異性
- 特定ではなく、たくさんの人
ざっと挙げればこれぐらいだと思います。
では、これらについて注意点を具体的に把握してみましょう。今の自分がどのような状況で切羽詰まってしまったのか、整理することが大切です。
1.恋人、親友、家族などのごく密接な関係の人
恋人、親友、家族など、密接な関係の人に「好かれたい」と願うのは当然ですが、その意識が常にあるとしたら、要注意です。
そのような関係は本来、自分の素を出したり、少々ケンカをすることがあったりしても大丈夫だと「安心ができる関係」のはずで、基本的に「好かれている」のが前提ですよね。
ちょっとぐらいのミスがあっても許されるはずです。
それなのにいつも、「どうやったら相手に好かれるか」と考えているとしたら、苦しくて心が休まりません。
虐待まではいかなくても、幼少期に親からひどく怒られていた人は、いつも親の顔色を伺ってしまう傾向があります。
『常に良い子でいなければならない』という強迫観念があるなど、一度自分の心理状態を振り返ってみましょう。
今は好きでいてくれているけれど、それが失われそうで怖い
とくに恋人の場合、この心理は少なからず働くと思います。
けれど、こうやって委縮してしまうと、せっかくのあなたの魅力はかえって半減してしまいます。
自分の身になって考えてみると、相手がいつもおどおどして自分の機嫌をうかがっているとしたら…?
はっきり言って気づまりで、その人と一緒に過ごしたいとは思えなくなってきます。
恋人、親友、家族に関しては、気楽に付き合えるようでなければかえって長続きはしません。
身近な関係は、必ず摩擦がおこります。
どんなに仲良しであっても、人間同士は絶対に合わない部分があるからです。
摩擦がおきるのが悪いことではなく、その合わない部分を知って、お互いに譲り合いや妥協点を探していけば、関係はより深まっていきます。
自分を出すというのはわがまま放題することとは違い、ある程度は相手を思いやりながら、自分自身の意見や考えもちゃんと伝えることです。
「こうすれば好かれる」は自分の思い込みかもしれません。
相手のことをあれこれ勝手に妄想するのは止めて、自分が相手を「好き」という素直な気持ちに目を向けてみましょう。
相手を怒らせたり不快にさせたりするのが怖い
「好かれる」ということを、「喧嘩もなく常におだやかな関係」と勘違いしている人がいますが、どんなに好きな相手にも、腹が立ったり「嫌だな」と感じたりすることは絶対にあります。
むしろ、好きであればあるほど、色々な感情は出てきます。それは無意識のうちに相手に期待をしてしまうからです。
相手を怒らせたり不快にさせたりすることが怖くて気を使い過ぎてしまう人は、自分の方の気持ちを考えてみましょう。
自分は相手に対して、腹が立ったり不快に感じたりすることはありませんか?
もしも「無い」というなら、それはそれで要注意です。
自分の意識に「好きな人への不満は感じてはいけない」という取り決めのある人は、自分も過度に相手へ気を使ってしまう傾向が強くなります。
また、こちらがいくら気を使っていても、相手が自分の問題でイライラしていたり忙しくて気が立っていたりすれば、こちらが何をどう言っても怒らせてしまう場合もあります。
相手の感情は、操作できません。
相手のことより、まずは自分の心を大切にしてみてください。
2.主に職場、学校、地域など生活の中心となる場の人
職場や学校や地域社会などの生活の中心の場では、できるだけ円満な人間関係を築きたいですよね。
けれど、「円満な人間関係」と「好かれること」は違います。
人には相性があるので、すごくいい人だけど苦手、とか、別に何をされたわけでもないのに苦手、とか色々とあります。
そもそも、「好き」という感情は、こちらの態度や性質によって決まるというより、受け手側の心理状態によって決まります。
例えば、構われるのが好きな人は親切を歓迎するでしょうが、反対にマイペースを保ちたい人は、親切を迷惑なおせっかいと感じます。
自分に余裕のある人は他人の幸せを喜びますが、自分が追いつめられていると、幸せそうにしている人が気に障ります。
いくらこちらが「好かれたい」と思って頑張っても、相手にそれを受け入れる態勢が無い場合、努力や気遣いは報われません。
それに、こちらが勝手に「こうすれば好かれる」と考えていること自体が思いこみということもあります。
人間関係を築くうえで最低限のマナーや思いやりを持っていれば、あとは自分のスタンスを保つことが一番だと思います。
「好かれたい」と考えるあまり、相手によってコロコロ言動が変わったりする人は、かえって信頼を失ってしまうことがあります。
3.好みの異性
好みの異性から好かれたい、というのも自然な感情ですが、こればっかりは、好かれようとして好かれるものではありません。
外見磨きや内面磨きはいいのですが、方向性を間違えると自分を追いつめる結果になります。
例えば、相手が細い女性が好みと言うのを聞いて、必死でダイエットをしたとします。
けれど、実際に選ばれた相手は細くも綺麗でもなかった…なんて話がけっこうあるものです。
モテる人は、ある程度天性のものを持っています。
美貌もその天性の1つですし、話し方や仕草、なぜか異性を引きつける人はいます。
かといって、それを真似ても自分に合っていなければ、無理がいきます。外見も、残念ながら努力では限界があります。
それに、無理をして取り繕っていては、どこかで破たんを迎えます。
自分磨きをするときは、誰かを目標にせずに、自分を生かす方向を目指しましょう。
世間一般で言われている「こういう人がモテる!」「異性に好かれる方法」なんて、あてになりません。
そんなものに惑わされて自分の魅力を殺してしまえば、幸せな恋愛はますます遠ざかります。
コンプレックスも含めて思い切って自分を出せる人は魅力的で、いい縁も引き寄せてきます。
相手目線で好かれることを考えるより、自分を好きになることから始めてみましょう。
4.特定ではなく、たくさんの人
誰というより、とにかくたくさんの人から「好かれる人」になりたい、注目を浴びたい、ちやほやされたい。
いわゆる万人ウケを狙っている人。
特に、猫を被っている女性なんかの場合は「八方美人」なんて言われたりしますが、こういう欲求も、めずらしいことではありません。
けれど、これも得ようと思って得られるものではありません。
多くの人に好感を持たれるタイプの人はたしかにいますが、これもかなりの部分で天性のものがあります。
それを羨ましいと感じるかもしれませんが、人気者は人気者でそれなりの気苦労があります。
上記でも言ったように、受け手側である周囲が勝手に期待を持ってしまうので、ちょっとしたことで「そんなことを言う人とは思わなかった」と批判されることもあるし、常に注目を集めているのはかなり大変ですよ。
芸能人のように仕事上で万人ウケを狙わざるを得ない人もいますが、実際に万人ウケしている人なんていません。
どんな芸能人でも、ネットに悪口や批判を書きこまれています。無理に人気者を目指し、嘘の自分を繕い、それによって疲れてしまっては意味がありません。
好感度の高い芸能人を見ていると分かると思いますが、無理に自分を繕っておらず、性格悪いと思われようがなんだろうが、むしろ自分を自由にさらけ出している人が好かれていますよね。
もちろん叩かれることも多いですが。
自分自身を大切にしている人には、必ず好感を持つ人が現れます。
大勢の人に好かれて友人がたくさんいるのに、実際には誰にも素の自分が出せずに孤独を感じている人も多いです。
何事も狙うと上手くいかず、追えば逃げていきます。
多くの人に好かれようとは考えず、本来の自分を大切にしていた方が人間関係は上手く関われるようになります。
「人に好かれたい」まとめ
「人に好かれたい」「誰からも好かれる人になりたい」と苦しくなってしまう人は、以下のポイントをもう一度意識してみましょう。
- 相手の好き嫌いや感情を操作することはできない。
- 「こうすれば好かれるはず」は自分の思いこみ。
- 好かれるかどうかは、自分より相手の状態に左右される。
- 天性で人好きされる人のようにはなれない。
- 相手目線ばかりの人と過ごすのはけっこう気づまり。
- 「好かれたい」は自分本来の良さを殺す。
- 人は自分のことを「好きな人」を好きになる。だからこそ「好かれたい」より「好き」を大切に。
「好かれたい」と相手目線・受身でいる人は、その人らしさが見えてこないので、魅力的に映ることはありません。
できるだけ多くの人に好感を持たれたいなら、
- 挨拶をする。
- 陰口を言わない。
- 約束を守るなど、基本的なことを尊重する。
あとは自分のスタンスを優先しましょう。
「好かれたい」ではなく「嫌われない」ぐらいでちょうど良いのです。
元も子もないかもしれませんが、最終的には「自分らしく」で良いのです。
もし自分のスタンスでいて嫌われてしまったなら、「この人とは合わないな」とあきらめもつきますが、無理に「好かれよう」と頑張ったあげくに嫌われたら、その労力は無駄。
しかも、自分のスタンスを守れば仲良くなれたかもしれない人との縁を逃がしてしまっている可能性もあります。
繰り返しになりますが、人に好かれることを考える前に、まずは自分を好きになってあげることを大切にしてください。
そして、相手を「好き」だと感じる自分の気持ちの方を大切にしてください。
人と関わることを楽しんでみてください。そういう人は、自然といい雰囲気がにじみでてくるようになります。
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