職場の人間関係は上司の立場を利用したモラハラが日常的に。
2016/11/18
職場は毎日同じメンバーと同じ景色、世界観としては非常に狭い世界。
だからこそ人間関係ひとつで職場の環境が良くも悪くなってしまいます。
特に気を付けなければいけないことは、部署の人間関係が悪ければ会社の業績も良くならないということです。
会社を辞める人の8割が、職場の人間関係が原因
会社を辞める人の8割が『職場の人間関係』が理由なんだそうです。
仕事そのものよりも、職場の人間関係に疲れたというのが原因だなんて、元も子もありません。
しかし仕事は組織という職場の人間関係の上で成り立っているのも事実。
職場の人間関係抜きには仕事になりません。
仕事=仕事+職場の人間関係
こんな図式が成り立つんじゃないかと思います。
やはりそこは組織、つまりチームワークなわけです。なかにはチームワークとはとても呼べない、人間性を疑うような同僚や上司もいるものです。
そういう人間と関わると、上手くいくはずの仕事にも失敗し、ただストレスに悩まされることが仕事となってしまいます。
現に、仕事自体よりも職場の人間関係に疲れて会社を辞めていく人が後を絶ちません。
いま、自営業や個人事業主、会社オーナーを除くと全体の9割以上が会社員なんだそうです。
会社員は会社を相手に雇用契約を結んだ『雇われ』です。
会社に雇われている以上は、自分の思うままにはいかず、役員や上司に指示されたことは嫌でも従わなければなりません。
雇われている会社員としては当然のことですが、納得がいかない理不尽なことも多いものです。
その度に仕事にストレスを感じていては、長いサラリーマン生活を上手く渡っていくことはできません。
そう、サラリーマンは理不尽に耐えながら働き続けることが仕事なのかもしれませんね。
職場の中には、どうしても合わない人っていますよね?
みんな口に出して言わないだけで、心の底では『合わない人がいる』と思います。
人間なので、そんなことは誰しもがあるのが普通です。
違う部署だったり、普段から会話を必要としない相手ならまだしも、同じ部署で一緒に仕事をしなければならない相手だったら大変です。
会社員はお金を稼ぐために働きに来ています。
それなのに、仕事そのものではなく職場の人間関係に悩まされて毎日を送るなんて本末転倒。
それも同僚や部下ならまだしも、相手が上司となると質が悪いです。
職場のいじめの原因は自然現象?
さかなクンがテレビで言っていたのを思い出しました。
カワハギだったか、なんの魚か忘れましたが、魚をたくさん水槽に入れて狭い世界で生活させると、しばらくしていじめがはじまるそうです。
お互い攻撃しあったり、一匹を集団でつついたりするそうです。
しかし、それが海の中であれば、集団で行動していたとしても起らない現象なんだそうです。
つまり狭い社会であると、ストレスから他人を攻撃してしまう習性があるとのことです。
これはまさに人間も同じだということです。
仕事は遊びでやっているわけではないので、必要以上に仲良しこよしする必要はありません。
しかし、仕事に影響が出てしまうような人間関係にならないように配慮するのも仕事のうちです。
特に上司は人間関係をコントロールできる力があるので、職場の人間関係が円滑にいくように最大の配慮をするべきです。
人間関係ひとつで、あらゆることが大きく変わります。
職場の人間関係が悪いと、優秀な社員が辞めてしまったり、仕事のモチベーションや効率が下がったり、良いことは何一つありません。
そして能力が高い人ほど、何も言わずに突然去って行ってしまうものです。
人間関係が上手くいかない原因は自分にもある?
人間関係が上手くいかない理由のひとつは、自分にもあるそうです。
人は、自分と違うものを怖れる心理があるので『常識が通じない=自分と違う』ととらえてしまい、反射的に警戒心を持ちます。
同じ常識を共有していると期待していたのに、それがないと分かると、裏切られたような気持ちになり、やがて怒りの感情が生まれてしまうそうです。
深層心理で、自分が否定されるかもしれないという怖れを感じています。
それを押さえ込もうとして、無意識のうちに相手を否定したり拒否してしまう。
これがまさにオヤジたちが起こすモラハラのしくみなのです。
周りに常識がないのではなく「自分とは別の常識を持っているのだ」と違いを認識することが大切。
職場では上司によるモラハラ、社員のいじめが日常的に行われている。
基本的にダメな上司は『自分にとって面白いか面白くないか』で判断する人が非常に多いです。
機嫌が悪ければ八つ当たり、偉そうな説教。
上司という職権を乱用してモラハラの限りを尽くす。
そんなどうしようもないカス上司でも立場的には上司。
仕事上関わらないわけにはいきません。
そのような上司に当たってしまうと、部下がどんなに正論を述べようが、上司という職権を乱用されればひとたまりもありません。
部下は上司を選べないのです。
しかし一方で、自分の感情を抜きにしてモラルのある判断を下す上司もいます。
部下や周りの人間に対して厳しい。自分に対しても厳しい。
このような上司は公平な目を持っているので、部下から慕われることも多いです。
おそらく自分が若いころに嫌な思いをして、そういう理不尽な会社にはしたくないという気持ちがあるのかもしれません。
部下や周りの人間に対して厳しい。でも、自分には甘い。
この類の上司はタチが悪く、根本的に『自分さえよければ』の気持ちで生きています。
自分よりも上の人間には媚びへつらい、自分より弱い立場の人間にモラハラ。
管理職というポジションに勘違いしてしまった無能な上司にありがちです。
よく、こんな根性論を発している上司は周りにいませんか?
- 「昔はもっと厳しかった」
- 「最近の若いヤツは甘い」
- 「他の会社はもっと大変なんだぞ」
これは典型的な無能な上司。
不景気だからこそ、こんな社員も多いはず。
- 生活がかかっている。
- 簡単に転職なんて出来ない。
- 会社を辞めることになったら生きていけない。
このように、社員も家族や生活を護っていかなければならないわけなので、突然失業してしまうわけにはいきませんよね。
だからこそ理不尽であっても従わざるを得ないところがあります。
そんな社員の弱い立場につけ込んで『クビになりたくなければ言うことを聞け』というようなパワハラ発言をする腐った上司は少なくありません。
職を失ったら困るという部下の弱みにつけ込んでパワハラの限りを尽くし、あたかも自分が社長かのように勘違いしている上司。
自分さえよければのモラハラ上司が会社をダメにしているという事実。
会社の経営にリスクを負っている取締役やオーナーならまだしも、ただの雇われ上司が随分偉くなってしまっている悪質なパターンも多いのです。
組織が大きくなればなるほど、ただの雇われ社員でありながらも部下を持つようになります。
何を勘違いしたのか、まるで自分が経営者であるかのような言動をすることもあります。
人はある程度の立場になると『自分は特別な存在』と勘違いを起こしてしまうものです。
そんなモラルのない上司の部下になってしまった社員は、ひとたまりもありませんよね。
老害によるモラハラが若者の労働意欲を失くさせる。
20代のゆとり世代も社会に出て、ゆとり世代は甘いとかぬるいとか話題になりました。
オヤジ世代が「近頃の若者はダメだ!ゆとり教育の弊害だ!」とかいっているのが目に浮かびます。
『ゆとりを持って育った=甘い』というレッテルを貼られてしまっていますが、実際は関係ありません。
これが俗に言う『決めつけ』っていうやつです。
終いには「ゆとり世代は出世欲がないから甘い」という始末。
社内で立場の弱いものに対してモラハラの限りを尽くす老害世代。
若者の出世欲がなくなってしまったのは、『いくら頑張っても正当に評価されない』『責任が重くなるだけで給与はあがらない』という組織のずさんな体質のせいなんじゃないでしょうか。
努力して成果を出しても何も変わらない。
それどころか「部下の手柄は上司のもの、上司の責任は部下の責任」と、どこかのドラマで聞いたことがあるようなフレーズ通りの社会なんだろうなと思います。
年功序列の無能なオヤジ世代が、いつまでも役職にしがみついて威張り腐っている。
そのせいで、真面目に努力している若手がいつまで経っても出世できない。
いま、現にそういう会社多いですよね?
実際、新卒を採らないような中小企業はほとんどがそうなっていると思います。
不景気になればなるほどすべてはオヤジたちの『自分さえよければ』というモラハラのために。
自分の価値観を相手に押し付けないことが大切。
職場の人間関係を円滑にするために、具体的にどうするかというと、『他人の一挙手一投足に干渉しすぎない』ことです。
仲が良いことは良いことですが、それだけ距離が近すぎるとお互い依存しあうので、ちょっとしたことで崩壊することもあります。
『付かず、離れず』
う~ん、深い言葉ですね。
私なりの人間関係のストレスの対処法は、とりあえずその場は気にしないで無になります。
家に帰っても何も考えずにさっさと寝る。
そうすると翌日、「ぜんぜん大したことじゃなかったな」と我に返ります。
深く考え過ぎない、基本この繰り返しの日々。
会社に納得がいかないながらも、仕方なく頑張って働いている若手社員も多いかと思います。
くれぐれも老害世代の『養分』にだけはならないように注意して下さい。
後悔するのは自分です。
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