スタンプ販売は売上が二極化!ラインクリエイターズマーケットのその後
2015/09/02
あれから1年…LINE Creators Market(ラインクリエイターズマーケット)
一般人でもラインクリエイターズマーケットを通してラインクリエイターズスタンプの販売ができるようになってから、早1年が経とうとしています。
このラインクリエイターズマーケットは、2014年春から始まったLINE株式会社のサービスです。
フォーマットに合わせたラインスタンプの画像さえ用意すれば、誰でもラインスタンプを日本のみならず世界に向けて販売できます。
その手軽さからか、まさに『ビッグチャンス!』と言わんばかりにラインスタンプの作成&販売を始めた人の多さは、ついに大台に乗りました。
気になるラインクリエイターズスタンプ販売の登録数は、約20万(※2015年2月現在)
1月中の駆け込み需要がかなりあったようで、一気に登録スタンプが増えたみたいです。
というのも、この1月いっぱいまでにラインスタンプの申請をかけないと、報酬が大きく減ってしまうからです。
今までの収益分配率は50%、つまり売上の半分が販売者の報酬になっていました。
この2月以降のラインスタンプ申請分に関しては、収益分配率が約35%になってしまうからです。
ラインスタンプは基本的に1つ100円。
従来までは1つ売れれば50円は作者の報酬だったのが、これから販売するラインスタンプでは35円に。
1つあたりでみればたった15円の差でしかありませんが、これが売上が50万円だったら35万円になってしまうのと同じことです。
この差は大き過ぎる…。
ということで、そうならないように1月中の申請に間に合わせようという人が増えた結果、登録数20万台に達したというわけです。
ラインスタンプはどんな人が作成して販売してる?
一般人でも販売が可能になる前までは、ラインスタンプを販売していたのはその大元であるLINE株式会社と、その取引先である広告主の企業でした。
それまでは300種類ぐらいしかなかったラインスタンプが、一般人が参入したことでわずか1年で20万種類に。
一気に約700倍に膨れ上がったわけです。
では、ラインスタンプを作成して販売している人はどんな人が多いのか?ということですが、そのほとんどがデザイナーやイラストレーターと言われるデザインを職業にしている人たちです。
その中でも、元イラストレーターで現在は専業主婦をしているという人が多く、売上上位を占めているのもその人たちです。
理由は簡単ですが、専業主婦をしている人にとってはサラリーマンやOLと比べて時間があるからです。
子供の面倒をみながら、片手間でできる仕事としてはこの上ないのです。
ラインスタンプを作るのは簡単ではない
しかし、ラインスタンプは素人が作れるほど簡単なものではありません。
デザイナーとしてプロで活躍していた人にとっては簡単にできるようですが、普段からイラストを書いたりパソコンで画像編集をしているような人でなければ、自力でラインスタンプを作成するのはとても大変です。
スキルはないけど、とりあえずチャレンジしてみようということでラインスタンプを作成した人もたくさんいたようです。
その結果、リジェクト(再審査)され、途中で諦めてしまった人もいれば、申請から販売開始までに半年以上かかってしまった人もいます。
そういう人たちを横目に、元デザイナーや元イラストレーターである専業主婦たちは、どんどん自作のラインスタンプを作成して販売していったわけなのです。
ラインスタンプの人気ランキングをみていると、売れると分かってから一人で何個もスタンプを量産した主婦が目立ちます。笑
ラインスタンプ販売の売上推移
2014年5月から、ラインクリエイターズマーケットを通じて一般人のラインスタンプ販売が開始され、わずか3カ月間の販売総額は12億3,000万円。
売上上位10位の平均販売額はなんと2,230万円。
これはあくまで平均販売額なので、売上上位3位ぐらいまでの人なら一人当たり5,000万円ぐらいいったんじゃないでしょうか。
この時点でのラインスタンプ登録数は約3万とのことです。
スタンプごとの販売状況を見ると、売上10位までの平均販売額は2230万円、30位までが1290万円、100位までが650万円、200位までが410万円に上るという。
8月7日時点で販売中のスタンプのうち55.5%が、販売額1万円以上となっているという。
ラインスタンプの売上は二極化に突入…
ラインスタンプで一番儲かったのは、サービスが開始されてすぐに申請して販売を開始した人です。
ラインスタンプの販売が開始されて今に至るまでの約10カ月間で、ラインスタンプの売上上位3位の人であれば、ひとりあたり計1億円弱ぐらいは稼いでいるんじゃないでしょうか?
開始されて3カ月でトップ10位の平均販売額が2,230万円ってことは、上位3位ぐらいまでは5,000万円以上あってもおかしくありませんよね。
その計算で、ざっと月に2,000万円ぐらいは行くとして、
そのまま10カ月間にすると、2億円。
これは販売額なので、そのうちの半分が報酬ということで1億円。
あくまで推測です。笑
今に至るまでに20万のスタンプが登録されたからといっても、最初に上位の売上を築いた人たちはそのまま人気ランキング上位に常駐することになるので、そのまま売れ続けると思います。
それに対して、売上がほとんどない人は、せっかく作った自作スタンプが人目にもつかずにお蔵入り。
結局のところ、人目に多く触れれば触れるほど売上があがるため、人気ランキングの上位がものをいう世界ってことになってしまいます。
完全な二極化に突入。
どんな業界でもそうですが、特にインターネットビジネスは、先行者メリットがものを言います。
市場ニーズに対してサービスを提供する人が少なければ少ないほど、そのサービスを提供出来た人だけが大きく稼ぐことができます。
まさに、早い者勝ち。
ビジネスチャンスがあった時に、様子を見てから始める人は大きな機会損失なのです。
情報を得るのが少し遅かったり、作成したスタンプが再審査になってしまったりで、あと一歩早ければ家が1軒買えちゃうぐらいの機会損失をしてしまった人もいるはず。
情報収集力、そしてすぐに始める行動力はとても大事であると気付かされる一件でした。
あとは、タイミングと運。
これから自作ラインスタンプの売上をあげるためには…
ラインスタンプをこれから自作して販売したい人や、もうすでに販売しているけど売れない人はどうしたらいいのか?
これはスタンプ販売の今後の課題となると思います。
ニーズに対しての供給が飽和してくると、市場は安定期に突入します。
それこそラインクリエイターズマーケットでランキング上位に入らないことには売上は見込めません。
それに加えて、企業が作成した広告用のスタンプは基本的に無料ですので、無料でもクオリティの高いスタンプがどんどん投入されています。
これからラインスタンプを作成しようと思っている人には残念かもしれませんが、『時すでに遅し』ってとこでしょうか。
ライン側で販売の拡充を図るような工夫をしてくれればいいのですが。
とりあえずは登録スタンプがカテゴリー分けされるようですが、それだけでは弱いですね。
まだスタンプ販売で売上をあげていく方法はひとつだけあります。
それは『自分で売る』ということです。
いまのラインスタンプの販売方法は、ラインクリエイターズマーケットに頼らざるを得ないものがあります。
ラインクリエイターズマーケットの人気ランキングや新着スタンプが売上の大部分を占めている状態なので、そこに入れない限りは、独自の販売ルートを作るしかありません。
とても難しいことですが、考えてみればこんな方法が思いつきます。
- スタンプをプレゼントして友達に拡散してもらう。
- ブログやサイト、メールマガジン等で紹介する。
- ツイッターやフェイスブックで拡散する。
これぐらいでしょうか。
つまり、集客を自分でしなければ一向に売れないという状況です。
逆に集客さえ上手く出来れば、今からでも人気ラインキング上位に食い込んでいくことはできるかもしれません。
これからラインスタンプを作成してみたいという人はこちらの記事も参考にしてみて下さい。
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